旅の思い出 17

まだコロナが今年も続く感じなので、旅の思い出シリーズを続けることにしました。以前の旅の思い出を写真を見ながら巡る特集「旅の思い出」その17(第17回目)です。ルイ・カレ邸の続きになります。

撮影:中尾 2015 Bazohes, France

カレ邸の住宅を訪問した際に一番印象に残っている部分といえば、多くの人が、はやりエントランスホールの波打つ豊かな空間、そしてそこから注ぎ込まれる自然光の豊かさではないでしょうか。敷地のランドスケープの高低差を室内空間にも反映させ、エントランスホールはそれぞれの部屋との繋がっていますが、天井の高低差の調整、それぞれの開放感のバランス、そしてシンプルですが、じっくりと吟味された内装の仕上げのアレンジ、空間の高低差による効果で開放感と、落ち着いた雰囲気を感じるスペースなど、絵画の展示にも様々なバリエーションが付けれれるように工夫されていました。

住まいとしても快適であることも大切ですが、人が集まるリビングとホールの角部分にはさりげなく味わい深い暖炉があり、訪問者を暖かく迎えられるように設えてありました。施主と設計者のセンスの高さを感じる空間構成でした。

緩やかな階段。ハイサイドから自然光が天井を照らし、暖かい室内空間を演出している。

敷地のランドスケープと平行に階段は設けられている。天井の端部も少しアールにデザインされ、柔らかな印象を室内に与えています。

撮影:中尾 2015

外から階段方向を撮影。(エントランスホール上部の採光は木製ルーバーでコントロールされている)敷地の緩やかな高低差を側面からみるとよくわかります。ルーバーの奥に天井ラインがうっすらと見えます。いつかアルバ・アアルトの別の名作の作品も訪れてみたいと思っています。。。

良い週末を!

※以前に書いた他の部屋の記事は下記にあります。よろしければ覗いてみてください。

旅の思い出 その8 ルイ・カレ邸 : アトリエ バウ 1級建築士事務所 「ちょっと気になる家づくり」 松山市 愛媛 建築家 (exblog.jp)

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