今年のニュース ~今年もあと10日~

 今年も残り10日となりました。

 ご依頼主の皆様には大変お世話になりました。又、建築費が高騰している状況にも拘らず、お仕事のお声がけをして下さった皆様にはとても感謝しています。ありがとうございました。また今後とも宜しくお願い致します。

 今年はパリオリンピックや大谷翔平氏の記録的な活躍で大変元気をもらいましたが、建築関係の皆様は数年前から続く建築費の高騰の影響や能登の地震等、改めて耐震性の重要性や災害によるライフラインの脆弱性を目の当たりにした1年ではなかったでしょうか。災害時の原発へのリスク対応・・・。改めて愛媛に住む私達にも問題を突きつけられている印象を感じました。あまり深く考えてもどうしようもないくらい大きな問題ですが、1日1日、できることを、目の前の仕事に向き合って、少しでも安心、安全な暮らしを実現するために自分ができること(例えば省エネルギー性、耐震性の高い住宅や建築の設計等)をやっていけたらと考えています。

 今年の良いニュースだなと思ったのは、先週のことですが、愛媛大学の工学部に建築・社会デザインコースの設置が発表され、大学院のクラスにて1級建築士の受験資格が得られるコースが設けられることが公表されたことでした。長年の建築関係団体の願っていたことが2年後(2026年)にようやく実現に進むことになりました。愛媛県の技術者の人材不足が少しでも解消されることに繋がれば良いなと思っています。又、今まで、大学に建築コースを、と声を上げてこられた先輩たちの努力が実った瞬間だったのではないかと実感しています。若い皆さんが県外に行かなくても建築を学べる環境ができてきたのは設計事務所を営んでいる側からすると、大変喜ばしいことだなと思っています。(1級建築士になるためには専門の教育課程が求められ、実務経験も更に求められます)若い担い手の皆さんへ、これからの社会を豊かにしていくバトンを渡していくことになりますので、その様な方が少しでも地域に増えることは建築にも理解がある方(研究者も含め)が増えるという意味で良いことだと思います。私自身も建築を学ぶために家族に応援してもらい、建築を学べる大学が当時四国に当時はなかったので、県外で勉学に励みました。今から考えると経済的な負担を両親にはかなり掛けてしまいましたが、資格が取れたことで、少しは恩返しができたように感じています。いろんな状況にある学生の皆さんが身近に建築を学べる機会を住んでいる地域で持てるのはありがたいことではないかと思っています。大学関係の皆様にも機会がある時に改めて感謝の気持ちをお伝えしたいと思っています・・・。関係者の皆様、ご尽力頂きありがとうございました!

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