旅の思い出 28 台湾(続き)台中
昨年の2月に台湾へ建築の研修で訪れたことは9/7のブログ(旅の思い出26)で少しご紹介しましたが、まだ、他の場所の訪問についてご紹介ができていなかったところがあるので、数回に分けて行っていけたらと思っています。

台中へは2024.2.6に訪問。最初に現地の組織事務所(開務聯合建築師事務所)の社屋を視察。経営者の龔瑞琦氏(下:写真)に社屋の建築のコンセプトと台湾でも少しづつ可能になってきた木造建築の取組みについてお話を伺いました。台湾は亜熱帯の地域で非常に温暖なので日射遮蔽のルーバーや室内の通気を促す建具の造作等、温暖な地域の中での室内外環境への取組みを説明してくださりました。

事務所内も見せて頂き、20名ほどのスタッフがBIMソフト(Revit)使い建物の設計を進められていました。設計はも儲かりますか?との質問に台湾での設計料は低い設定なので、趣味(笑)と言っていました。実際は建物のデベロッパーで依頼があるオーナー様に向けてマンション等の企画から行っている、自身も建物の投資をしている事業家でその一部で設計事務所があるというのが実際の経営の姿の様でした。(台湾では建築士のことを建築師と呼びます)

その後、台中の建築師会へ意見交換会に参加。今回は沖縄の設計事務所の皆さんと一緒に参加させて頂きました。(以前、沖縄で仕事をしていた時に(公社)沖縄県建築士会首里支部で理事をしていたことがあり、今でも繋がりがあり、今回お誘いを受けてオブザーバーで参加しました。現在も沖縄で建物を設計している関係で時々沖縄を訪れています)
台風が多い台湾での沖縄との共通の懸念事項である台風対策(地震も多い)、木造建築への取組み、環境に配慮した建物の設計につて等、沖縄側の用意してきたスライドや資料を情報提供しながら意見交換等を行いました。愛媛県と台中市は友好都市交流締結もしているので、建築分野での交流があると建築技術や文化交流になるのではないかと考えています。(特に、台湾では木材の伐採が禁止されているとのことで、台湾の建築基準法が今後、緩和され、木造の建物が建てやすくなるといろいろと交流ができるのではないかと考えています)

宮平眼科(戦前の建物)今はタピオカ等の販売店がテナントとして入り、グルメスポットで有名ですが、戦前の日本統治下時代に建てられた煉瓦造の商業施設をリノベーションし、現在も使用されています。近くの中山緑橋も戦前の様で多分、1930年代のアールデコ様式を採用した当時のRC造の橋のようで、おそらく統治下時代だったこともあり、日本の技術者が関わっているのではないかと思われます。


他にもいろいろ、当時の遺構(現在も使用されている建築)と、現代の建物も視察してきましたので、数回にわたり、報告したいと思っています・・・つづく。
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