久万高原に計画された小さな住宅。地元のトマト農家のご夫婦の平屋の住まい。冬場に自然光が入るように主要な居室は全室南面化。屋根は雪が溶けやすいように南側に片流れの屋根としている。住宅の背後に山林があり、夏でも自然の冷気が山から流れる。主寝室はその山側に設け、涼しい空気を取り入れられる一に配置とし、プライバシーにも配慮し、道路に近い側に和室、玄関、LDK、主寝室という配列となっている。勝手口から近い位置に洗面脱衣室をもうけ、農作業から帰ってお風呂に入りやすい計画としている。ノルウェーのJØTUL(ヨツール)の薪ストーブをLDKの中心の位置に設け、住宅全体が温まりやすいように配慮している。地元の久万高原町の大工による手刻み加工で施工されている。構造、外壁はすべて久万高原町の杉材を使用している。