最近設置した事務所のブックシェルフ。

上から下まで県産材の杉板を使った本棚にしてみました。厚みは30ｍｍ。味わい深い素材感と甘い杉材の香りが癒されます。（書斎には向いていると思います）

エアコンも本棚の中に納まるように少し奥行きを調整し、設置しています。

木製ルーバーは本棚の棚板が杉材なので、同じ樹種の杉で設置。杉材は桧よりも柔らかな樹種ですが、愛媛では比較的に身近にある樹種なのでアトリエ事務所では最近、木製建具にも使用したりしています。冷暖気を掃き出しする下部とセンサーカメラがあるあたりは誤作動しないように空けています。

　

　ブリコラージュ（身の回りにある素材や道具で物を作ることや修繕するという思想）という考え方は昔の集落の住宅建設では当たり前でした。しかし、ハウスメーカー等の規格型住宅の主流な昨今の住宅市場では地元の素材を使用することがすっかり減っています。

　

　アトリエ事務所では、できるだけ近くで木を育てている林業家の方、職人の皆様を応援したい！という気持ちで木造住宅の場合は県産材（地域材）を極力使用しています。（約100％）枠材等も杉や檜を極力使用するような考え方で、住宅を設計しています。今回は横格子のルーバーデザインを施しました。

ということで、エアコンフィルターも杉材というわけです。川上（山側）から川下（住宅購入者）まで地域の木材の利用がもっと広がることを願いながら、健康に良い素材をセレクトして、設計しています。ちょっとしたことですが、素材（資源）は自由に選ぶことができ、皆様も身近にSDGｓ活動がご自宅建設の際は取り組めます。（お子様の教育の一環として、環境や人にやさしい家づくりしてみませんか？）

杉という樹種は柔らかいので、細い木製ルーバーをビスを使用して工具で固定しようとすると割れたりします。（杉以外もそうですが）ですので、細い木材を使用する場合、穴を事前にキリ等であけてから小さなビスで固定する手順でフィルターを組み立てます。繊細な気づかいが細い木には必要です。

というわけで、今日はブリコラージュの思想を基に、エアコンフィルターを杉の格子で作ってみました・・つづく。

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木製格子を使用した和室の事例　実績作品のページより：House in Unicko