toss up midorimachi 2023

松山市緑町に計画された34住戸の9階建て集合住宅。社会人と学生が暮らす地域であるため、階ごとに異なる世帯数と間取りをクライアントより依頼された。松山城の城山付近は時間帯ごとに上下の気流が発生する微気候が敷地周辺に存在する。時間帯ごとに変化のある空気の流れに着目し、南北への通風の良さを活かすプランを考えた。いくつかのプランを発展させ、最終的には、南側からの太陽の光を十分に取り入れた「光と風の通る集合住宅」を全体のコンセプトとして提案することに繋がった。全ての住戸の南側のベランダの奥行きはゆとりを持たせ、城山の緑を楽しみめるテラスタイプの広さを確保。季節の適度な日射取得を考慮しつつ、屋内外が連続した豊かな暮らしができる計画とした。(6・7Fの住戸ではキッチンを南側とし、テラスとLDKが一体的に利用可。)その他の特徴として、6F~9Fではコロナ下の社会情勢で在宅ワークに対応したリモート部屋(収納や書斎等に使用可)を設けたプランや、自宅での在宅ワークスペースを充実しさせたSOHO(small office home office)ができるプランも計画。昨今のコロナ下の社会情勢の中でも様々な暮らし方・働き方が楽しめるソーシャルな集合住宅を提案している。大学や病院が近く、市内中心地であることから学生・社会人がコロナ下でも楽しく快適に暮らせるように、デザイン性の高いキッチン、洗面器、浴室、乾燥機等を設置。省エネ設計、節水計画にも配慮し、一人暮らしから家族世帯まで快適な暮らしを楽しめる集合住宅となっている。(写真:北村 徹)

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