今治のデザイナーズマンション

 去年の春~夏に設計した集合住宅が3月に完成予定です。丁度この年の1級建築士の2次試験の製図課題が「集合住宅」で、資格の学校で生徒の皆様の手書きの集合住宅の図面を採点しながら、この建物をアトリエ事務所に帰って設計していました。

 今治の街の軸線は約45度程度真北から角度がついているので、町割り(藤堂高虎が築城した今治城と城下町だった周辺の街並みと道路筋)に特徴がある港湾都市が江戸時代から構築されています。そんな町の歴史を感じつつ、限られた敷地条件の中で考えたことは、心地よい気流の流れを住戸に入りやすくするために、南東方向に市内を流れる蒼社川とパラレルに建物を配置することでした。南東方向、北西方向に開口部を設け瀬戸内の穏やかな自然光と風の通りを意識しつつ、一方では周辺の住宅に日影があまり出ないように3階建までの計画とし、ボリュームを抑えた設計としています。

 建物の構造的な特徴としては、大きな柱や梁はなく、低炭素化を意識し、コンクリート量を最小限とした設計としています。そのため壁(18cm~21cm)と床(15cm~18cm)を主要な構造体として設計しています。(コンクリート壁式工法)

 現在はこちらの現場では下地・仕上げ工事や衛生設備等の工事が進んでいます。仕様としては、CO2の消費が少なくなるように新しい省エネ基準に対応した省エネ仕様の賃貸マンションになっています。

 以前にKatayama Hillsというデザイナーズマンションを今治市で設計させて頂きましたが、その時の施工会社様から今回は設計のご依頼をご指名で頂きました。丁度その時生まれた次女がお陰様で5才になりました。皆様のご厚意で設計させて頂き、とても感謝しています。ご縁がありまた今治で設計をさせて頂いています。(私の以前の沖縄の会社の元上司も今治市波止浜出身でしたので、私とはなんだかご縁があるお土地柄のようです。残念ながら1年半くらい前に元上司は亡くなられたので、またいつかお会いした時に報告したいと思っています。)外観ももうすぐ完成予定。。。つづく。

katayama hills 2018 – アトリエバウ – Atelier bau

下は階段の写真。タラップは屋上点検用の物になります。なんだか秘密基地っぽいですね。。

廊下・階段等の共用部分はシンプルにコンクリート打放し仕上げとしています。

デザイナーズマンション等の特殊建築物の設計監理もアトリエ事務所で取り扱っています。松山、今治、四国、県外などでもご依頼があれば、土地活用のご提案なども行っていますので、ご興味のある方はお気軽にご相談ください。※HPのお問い合わせフォームより、「賃貸マンションの相談会を予約したいのですが」とお気軽にお問い合わせください。担当者より折り返しご連絡をさせて頂きます。

 複雑な土地形状、立地条件などでも、設計により、デザイン性の高い賃貸マンション等に活用できます。初めての賃貸マンション作られる方には金融機関に必要な確認済み書、図面等の他、収支計画書(事業計画書)、概算見積書、外観イメージ等の資料も作成していますので、お気軽にお問い合わせください。

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